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2025年07月28日
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水泳において肩甲骨は、ただ腕を動かすための支点というだけでなく、パフォーマンス向上、効率的な泳ぎ、そして怪我の予防において極めて重要な役割を担っています。
以下にその重要性を詳しく説明します。
1. 推進力の最大化
- 大きなストロークの実現: 肩甲骨が適切に機能することで、腕をより大きく、長く伸ばすことができます。これにより、一度のストロークでより多くの水を捉え、より大きな推進力を生み出すことが可能になります。
- キャッチの強化: 肩甲骨が前傾・上方回旋することで、入水時に手のひらが水面に対してより良い角度で入ることができ、「キャッチ」と呼ばれる水を捉える動作が強固になります。これにより、水の抵抗を効果的に利用し、推進力に変換できます。
- プルの効率化: 肩甲骨が背骨に引き寄せられるように動く(内転・下方回旋)ことで、腕の引きつけ動作(プル)が効率的に行われます。これにより、力任せではなく、体全体の連動を使って水を後方に押し出すことができます。
2. 効率的な重心移動と体幹の安定
- ローリングの促進: 水泳では、体の軸を中心としたローリング(体幹の回旋)が非常に重要です。肩甲骨が柔軟に動くことで、肩関節の可動域が広がり、ローリングがスムーズに行われます。これにより、水の抵抗を減らし、より効率的に前進できます。
- 体幹との連動: 肩甲骨は、体幹の筋肉と密接に連携しています。肩甲骨が安定することで、体幹から腕への力の伝達がスムーズになり、より大きな力を発揮できます。体幹が不安定だと、腕の力に頼りすぎてしまい、疲労が早く蓄積し、推進力も低下します。
3. 怪我の予防
- 肩関節への負担軽減: 水泳は肩を酷使するスポーツであり、肩関節の怪我(スイマーズショルダーなど)が多いです。肩甲骨が適切に機能することで、肩関節にかかるストレスを分散し、負担を軽減することができます。例えば、肩甲骨の安定性があれば、肩関節が過剰な動きをすることなく、正しいアライメントを保つことができます。
- インピンジメント症候群の予防: 肩甲骨の動きが悪いと、肩峰と上腕骨頭の間で腱や滑液包が挟まれ、炎症を起こすインピンジメント症候群のリスクが高まります。肩甲骨が正しく機能することで、このスペースを確保し、インピンジメントを防ぎます。
- 姿勢の改善: 普段の姿勢が悪いと、肩甲骨の動きが制限され、水泳時のパフォーマンスにも悪影響を与えます。肩甲骨の意識的な動きを練習することで、姿勢が改善され、結果的に怪我のリスクも低減します。
4. 感覚的な泳ぎとボディポジションの向上
- 水を感じる能力の向上: 肩甲骨を意識して動かすことで、手のひらや腕全体で水を感じる「水感覚」が向上します。これにより、より繊細な水の捉え方ができるようになり、泳ぎの質が高まります。
- 理想的なボディポジションの維持: 肩甲骨の意識的な使い方は、水面での理想的なボディポジション(水平姿勢)を維持するのにも役立ちます。肩甲骨を寄せる意識を持つことで、体幹が安定し、腰が落ちるのを防ぐことができます。
まとめ
水泳において肩甲骨は、単なる腕の動きの土台ではなく、推進力の源泉、効率的な泳ぎの鍵、そして怪我の予防に不可欠な要素です。肩甲骨の適切な動きを習得することで、より速く、より長く、そして安全に水泳を楽しむことができるようになります。水泳のトレーニングにおいては、腕や脚だけでなく、肩甲骨の動きやその周囲の筋肉を意識したエクササイズを取り入れることが非常に重要です。
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